おしっこが出ない、出るけど量が少なくトイレの回数が増えた・・・尿路結石かも!原因は?

膀胱、腎臓、尿管、尿道など、おしっこの通り道にできた結石をまとめて「尿路結石」といい、これらができてしまう病気を「尿路結石症」といいます。

尿路結石症は犬や猫に比較的多く見られる病気ですが、もしなってしまったらどんな症状が見られるのか、治療法や予防法を解説します!

尿路結石について

症状

尿路結石の元となる結晶はとがっていてとても硬いです。そのため、初期の段階では小さな石が尿道をチクチクと刺激するために、膀胱炎になりおしっこに血が混じるようになります。

おしっこの臭いが強くなったり、おしっこをする際に痛がる、何度もトイレに行くようになるといった症状が見られたら、膀胱炎の可能性があります。

膀胱炎が進行し、結石が大きくなってくると、おしっこの出が悪くなって1回の尿の量が減ったり、ほとんど出なくなってしまうこともあります。

そのまま放置してしまうと、急性腎不全の症状も見られるようになり、さらに進行するとおしっこの毒素が体にたまる尿毒症を引き起こし、死んでしまう可能性もあります。

原因

体の中の老廃物は腎臓でろ過され、尿管を通って膀胱へ運ばれ、尿道を通っておしっことして排泄されます。

体の老廃物にはおしっこの中で結晶を作るものがあり、それが尿道に滞ると有機物やほかのミネラルと結合してだんだん大きくなって結石になってしまうことがあります。これが尿路結石です。

どうして結晶化するのか、はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、細菌感染による膀胱炎、水分摂取量の減少や排尿の我慢による尿の濃縮、マグネシウム・カルシウムなどのミネラルの過剰摂取、ホルモンや代謝の乱れなどが関連していると言われています。

また、尿路結石ができやすい犬種もあるため、遺伝的な要因もあるようです。

尿道結石の種類には「ストルバイト結石」「シュウ酸カルシウム結石」「尿酸塩結石」などがあり、犬では「ストラバイト結石」がよく見られます。

ストラバイト結石は、細菌性膀胱炎などの尿路感染症が原因で尿がアルカリ化を起こすことにより、形成されると考えられています。

治療

治療法としては、結石が小さければ、カテーテルという細い管を使って尿道内の結石を洗い流したり、点滴で体内の水分量を増やしおしっこの量を増やすことによっておしっこと一緒に出してしまうという方法などがあります。

結石が大きくなってくると、手術で取り除く方法が一般的です。

また、結石の種類によっては療法食で尿を酸性や中性にし、結石を溶かすという方法もあります。

対策

まずは、結石の原因となる膀胱炎にならないように気をつけましょう。陰部を常に清潔に保ち、おしっこが濃くならないように新鮮な水をいつでも好きなだけ飲めるようにしておき、トイレは常に清潔にしてワンちゃんがしたいときに気持ちよくできるようにしておきましょう。

結石ができやすい体質のワンちゃんの場合には食事療法も合わせて行うとよいでしょう。結石を予防する食事は、結石の材料となるミネラルの量を制限したり、おしっこのpHを調節する内容になっています。

獣医さんと良く相談して、その子に合った食事を与えましょう。

最後に

尿路結石は犬によくみられる病気の1つで、治せない病気ではありませんが、結石ができやすい体質の子は再発を繰り返してしまうことがあります。

普段から愛犬のおしっこの色やにおい、回数、出方などに注意し、おかしいなと思ったら早めに動物病院へ連れて行きましょう。