犬のポッコリお腹、フィラリア症かも!?その他の病気の可能性、対策を解説します

犬のお腹が膨れる原因は、食べ過ぎや運動不足、妊娠だけではありません。病気が原因の可能性もあります。

今回は、お腹が膨れる症状が現れた場合に考えられる病気と対策を解説していきます。

原因

フィラリア症

フィラリア症は蚊に媒介され犬に感染する病気です。フィラリアに感染している犬を蚊が吸血した際、幼虫が蚊の体内に入り成長します。

次にほかの犬を吸血する際に成長した幼虫が犬の体内に入り、寄生します。その後、脱皮を繰り返し成長して、2~3カ月ほどで血管に到達します。そして、最終的には心臓に寄生し、感染してから半年ほどで成虫になります。

感染の初期の段階ではほとんど症状は見られませんが、心臓に寄生されると息が荒くなったり呼吸器症状がひどくなり、お腹に水がたまる腹水という症状が見られるようになります。

さらに進行すると、血を吐いたり失神することもあります。

また、フィラリアが多数寄生していると大動脈症候群という急性症状を引き起こすことがあります。この場合、血尿や呼吸困難で倒れるといった症状が見られ、緊急治療が必要な状態で、治療が遅れるとほぼ100%死んでしまいます。

回虫

回虫症は成犬では下痢がみられることがありますが、ほとんどは無症状のことが多いようです。しかし、子犬が感染すると下痢や嘔吐といった症状や、お腹が膨れるといった症状が見られます。

また、元気がなくなりひどい場合には命に関わる場合もあります。

回虫症の原因は、犬回虫という寄生虫の感染です。おもな感染経路は、犬回虫に感染している他のいぬの便のニオイを嗅いだときに口から入ってしまう経口感染です。

他には、母犬の胎内で感染してしまう胎盤感染やお乳によって感染してしまう乳汁感染などがあります。

回虫は最終的に小腸に寄生し、多数寄生されると下痢などの症状が重くなったり小腸に回虫が詰まり、腸閉塞の原因となったりします。

肝臓がん

肝臓に悪性腫瘍ができてしまう肝臓がんの場合、初期の段階だと目立った症状はありません。

しかし、進行すると元気や食欲がなくなり、体重が減ってきます。他にも下痢や嘔吐、お腹が膨れてくるという症状が現れ、発見や治療が遅れてしまうと死んでしまいます。

肝臓がんの原因は2種類あり、1つは肝臓そのものにがんができるものですが、こちらは原因がよくわかっていません。しかし、老犬によくみられる傾向があります。

もう1つは、悪性リンパ腫やすい臓がん、胃がんなどの転移が原因のものです。

対策

フィラリアの予防には動物病院で処方される予防薬を投薬しましょう。この予防薬は幼虫が血管に到達する前に死滅させ、心臓に寄生するのを防いでくれるものです。

予防薬を与える期間は蚊が出始めた1か月後から蚊が出なくなった1か月後までとされています。しかし、蚊がいなくなったからといって勝手に止めず、獣医さんの指示に従って与えるようにしましょう。

回虫の予防には、経口感染を防ぐため散歩中などに他の犬の便に触れさせないようにしましょう。

肝臓がんは原因がよくわかっていないので予防法がありません。これといった初期症状もないので、がんが大きくなるまで気づかないことが多く、手遅れになってしまうことが多いです。

早期発見・早期治療をするために、定期的に健康診断を受けましょう。

最後に

犬のお腹が膨れるのは愛犬からの病気のサインであることが多いです。

日頃から愛犬とスキンシップをとり、少しでも早く異変に気付いてあげたいですね。そして、異変を感じたら動物病院で診察してもらうことをおすすめします。